環境問題への取り組み

Belグループは2022年2月、地球温暖化を+1.5°C未満に抑えるため、温室効果ガス削減目標をさらに引き上げることを発表しました。

現在、バリューチェーン全体において2035年までに温室効果ガス排出量(ネット)を25%削減するという、意欲的な目標を掲げています(SBTi認定、パリ協定の1.5°C目標に整合)。また、カーボンを経営の意思決定指標として組み込んでいます。

この目標達成に向け、農場から食卓までの全工程において、環境負荷低減の取り組みを体系的に推進しています。自社工場での取り組みに加え、サプライヤーやパートナーと連携し、原料調達から製品のライフサイクル全体にわたって環境影響の最小化に取り組んでいます。

パートナー酪農家との連携

Belは長年にわたり、バリューチェーン全体でのカーボンフットプリント削減に取り組み、酪農家と協働して持続可能な酪農の推進を進めてきました。2023年には、以下の3つを柱とする「Upstream Dairy Charter」を改訂しました。

  • パートナーシップ(酪農家・パートナー)
  • アニマルウェルフェア
  • 再生型農業

これらの取り組みにより、上流工程(酪農)における温室効果ガス排出量を、2017年比で2035年までに50%削減することを目指しています。

主な施策:

  • 2030年までに、ミルクおよびりんごの100%を再生型農業へ
  • スロバキアおよびフランスで、牛のメタン排出削減を目的とした飼料添加物「Bovaer®」の導入

さらに、WWFフランスと共同で策定した枠組みに基づき、

  • 放牧促進
  • 地元飼料の使用
  • 農場単位でのカーボン評価
  • 水資源管理の啓発
  • アグロフォレストリー(農林複合)

などの取り組みを推進しています。

植物由来製品の拡充

世界人口の増加が続く中(2050年には90億人超と予測)、地球資源を守るためには、動物性食品と植物性食品のバランスが重要であると認識しています。

Belはこの考えのもと、従来のチーズ事業を超えて事業領域を拡張してきました。

  • 2016年:フルーツ加工のMOM社を買収
  • 2019年:植物由来ブランドNurishh®を立ち上げ

また2021年には、Nurishh®の一部製品について、乳製品と比較してカーボン影響が4分の1であることがライフサイクル分析で確認されています。

さらに、

  • 植物由来Boursin®(米国・フランス)
  • 植物由来Babybel®(米国・英国・カナダ)

を展開しています。

Belは、 乳製品、 フルーツ、植物由来食品という3つの領域を軸に、より健康で責任ある食の提供を目指しています。

生産拠点および輸送における取り組み

自社工場では、省エネルギーと再生可能エネルギー利用の拡大に向けた目標を設定しています。

2035年までに、工場における温室効果ガス排出を2017年比で75.6%削減することを目指しています(SBTi認定)。

また輸送分野では、2020年よりフランスのFRET21プログラムに参画し、

  • 複合輸送(モーダルシフト)
  • 積載効率向上
  • 環境配慮型燃料

などの施策を推進し、2022年には2020年比で3.5%の排出削減を達成しました。

欧州における主要物流パートナーであるSTEF社との連携では、

  • パレット最適化
  • ドライビング改善

などを進め、Lean & Greenプログラムを通じて、

  • ポルトガル:30%削減
  • スペイン:20%削減

(いずれも2020年比)を達成しています。

bel vrachtwagen

パッケージへの取り組み

環境への影響は製造工程にとどまらないため、Belは包装材の環境負荷低減や食品ロス削減、循環型経済への貢献に取り組んでいます。

製品ライフサイクル全体においてエコデザインを採用し、ポーション製品の利点(食品ロス削減)と持続可能な包装の両立を図っています。

「Sustainable Portions Policy」に基づき、以下の5つの原則(5Rs)を推進しています:
  • 不要なものを排除する(Reject)
  • 使用量・廃棄を削減する(Reduce)
  • 再利用する(Reuse)
  • 資源を回復する(Restore)
  • リサイクルする(Recycle)

食品ロス削減への取り組み

現在、私たちが生産する食品の約40%は消費されることなく廃棄されており、社会・経済・環境の面で深刻な影響を及ぼしています。
さらに、この食品ロスは、人為的な温室効果ガス排出量全体の約10%を占めています。

循環型経済の考え方のもと、Belグループはバリューチェーン全体において食品ロスおよび廃棄の削減に取り組んでいます。
Belの特徴であるポーション形態は、最適な保存を可能にするとともに、消費者にとって適量を提供することで無駄の削減に貢献します。
また、Too Good To Goとの連携により、「賞味期限」に対する正しい理解を促進し、食品廃棄の削減に取り組んでいます。

さらに、Belは「10x20x30イニシアチブ」に参画し、自社オペレーションにおける食品廃棄を2030年までに半減(2021年比)することを目指しています。
Belは、可食製品の廃棄ゼロを目標とするとともに、やむを得ず廃棄が発生する場合でも、食品廃棄物の100%有効活用を目指しています。